マンションを買っても一戸建てより制約は多い傾向

・マンションの共有設備利用をめぐっての対立が少なからず起きる

分譲マンションでは、マンションの敷地のなかの一部を買い取った感じになりますので、それ以外の部分は他の世帯と共有財産という事になります。マンションのチラシでも「占有面積」と書かれている部分は自分の資産にはなる訳ですが、それ以外は自分の物ではありませんから基本的に該当マンションのルール作りを行う「管理組合」と話し合って利用する形態となります。ただ簡単に話し合うといっても100人単位、1000人単位で住むマンションでは中々落としどころが見つからず、対立を招いたり、管理組合を指揮する方は普段からの各戸で根回しが必要となったりと表面化しにくい苦労話もあります

・マンションでは一戸建て以上に気を配る必要がある事も

一戸建てもマンションでも隣接する住宅へ入居する人柄にも大きく影響されるでしょうが、一戸建てとマンションの決定的な違いとしては建物を支える柱・梁などを共有しているかしていないかがあります。わかりやすい例として、マンションと壁をドンと叩くと隣の物件へダイレクトに響くような事例です。壁や床は充分に静音性、遮音性に気を遣った物件でもなければ音の伝わり方を気にしすぎたり、逆に周囲からの生活音に悩まされやすくなります。

・マンションは建物を支える構造部分に手を付ける事が非常に難しい

例えば築35年の格安中古マンションがあったとしましょう。これをリフォームすれば内装も設備もピカピカになり(=リノベーション、と呼ばれたりもします)見た目は新築同然にはなります。特にクロスを貼り替えれば部屋内は非常に明るくなるのでとても築35年の住宅だったとは思えないほどになるでしょう。しかしながら、各物件の内装程度を改装したところでマンション自体の耐久性が伸びることはありません。耐震面での不安、給排水配管の老朽化などを考えていくと建て替えた方が早い場合があります。特に新耐震設計基準(1981年あたり)以前の物件は「耐震性に問題がある」と評価されることが多いです。

この他、マンション特有の問題としては地震災害時には高層難民になったりしますし、魅力であるはずの共用施設が上手い具合に利用出来なかったり(管理費用への跳ね返りや、利用者殺到で使えなかったり)、稀ではありますがマンションで雨漏りが起きると修繕はおろか原因特定すらも困難な傾向があります(全く無理というよりも高くつく…という意味でも)。

一戸建てであればあらゆる事が解決できるという訳ではありませんが、少なくとも庭が共同利用前提となっている事はありませんし、隣家との距離を取って静音性を高めたり構造部分の補強もマンションよりかは容易です(最悪建て替えになっても個人の意思で進める事が可能)。

マンションの共用施設は大人数の意見を集約して運用する必要がある
壁、柱、梁など共有されており生活音は一戸建てより気を遣いがち
耐震補強や構造部分に近い配管老朽化などは改修工事もしにくい

共用施設は管理費増大に直結!
マンションチラシによく見かける豪華共用施設群。必要性を確認しないと管理費がキツく…